複数情報によると、ウクライナのドローン(無人機)攻撃によって19日、ロシア西部ノヴゴロド州のソルツイ2空軍基地で、超音速爆撃機「ツポレフ22」が破壊された。21日にも、別のドローンがロシアの空軍基地を攻撃したとウクライナ当局が明らかにしたほか、22日早朝にはロシア当局がモスクワ州やウクライナ国境に近い地域で攻撃ドローンを撃墜したと発表した。
19日の攻撃について、ソーシャルメディアに投稿された複数の画像をBBCヴェリファイ(検証チーム)が確認した。空軍基地は、ノヴゴロド市の南東約70キロにあり、ロシア第二の都市サンクトペテルブルクの南約280キロにある。ウクライナ国境からは、約650キロに位置している。
ロシア国防省は声明で、モスクワ時間19日午前10時頃に「ノヴゴロド州の空軍基地」で「ヘリコプター型無人航空機」による攻撃があったと発表。「空軍基地の監視塔が無人機を察知し、小火器で撃墜した」として、「飛行機1機が損傷を受けたものの、このテロ行為による死傷者はなかった」と説明していた。
空軍基地の駐車場で火災が発生したが、これも直ちに鎮火されたと国防省は述べていた。
ただし、ソーシャルメディア「テレグラム」に投稿された複数の画像では、ツポレフ22の特徴的な機首をもつ機体が炎に包まれている様子が確認できる。BBCヴェリファイは画像を検証し、信ぴょう性が高いと判断した。
画像の検証には、機体の外見など視認できる手掛かりと、空軍基地の過去の衛星画像を比較した。さらに、画像で燃える機体の残骸も、ツポレフ22M3に合致する。降雨があり曇天だったという攻撃当時の気象条件も、複数の画像に映っている様子に一致する。
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