女性用サッカーシューズ必要論! 小柄な男性用ではない専用商品を
■ナイキやプーマなど大手スポーツ用具メーカーが、英国の女性・平等委員会議員らから
女性や少女向けにデザインされたサッカーシューズの不足を指摘された。BBC(電子版)が伝えた。
女子プレーヤーの膝の負傷率が高いのは男性用にデザインされたシューズが原因ではないかとする懸念が広がっている。
2022年、世界トップ20の選手のうち5人が前十字靭帯(ACL)を損傷した。
スポーツ科学者らは男性用に作られたシューズを使用することで女性が負傷するリスクが高くなっている可能性を指摘。
シューズは女性の足幅やかかと、アーチの形状が男性と異なることを考慮に入れていないことが指摘されている。
女性・平等委員会から理由を問われたプーマは「ひとつの仮説として、サッカーのみならず人生のあらゆる領域において
女性が男性よりも能力が劣っているとみなされたり男性とは違うとみなされたりすることを拒否することで女性は成長してきた可能性がある。
女性が男性とまったく同じシューズ、同じカラーリングでプレーし、まったく同じように扱われることを望んできた結果かもしれない」と話した。
ナイキは女性用に2種類のシューズを提供しており、既に選択肢を与えていると回答した。
一方でIDAスポーツは女性用にデザインされたシューズを多数そろえており、委員会の注目を集めた。
同社は「女性は小柄な男性ではない。男性とは身体のつくりが異なるのでユニセックスのシューズは合わない」と話した。
ただし同社はまだ英国では大手小売店への進出ができていないという。
女性・平等委員会の委員長を務める保守党のキャロライン・ノークス議員はスポーツ用具メーカーに対し一層の努力を求める一方、
委員会の調査に応じる小売業者がいなかったのは残念だと述べた。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
https://www.japanjournals.com/uk-today/18240-230822-2.html