香川の琴電、社長が辞任へ 踏切の遮断機トラブル相次ぎ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC210RA0R20C23A8000000/
高松琴平電気鉄道(琴電、高松市)の真鍋康正社長は、同社の運営する路線で踏切トラブルが相次いだことを受け、社長を辞任する意向を表明した。19日には琴平線で踏切の遮断機が下りないまま列車が通過。同様の事象は4月や7月にも発生しており、2015年以降では17例目となる。早期に原因を究明し、安全対策を強化すべく経営体制を刷新する。
21日に開いた記者会見で、琴電の真鍋社長は踏切トラブルについて「極めて重く受け止めている。利用者や沿線・地域の市民、関係者に深くおわびする」と謝罪した。
そのうえで「繰り返し事象が発生しており、組織的な課題がある。安全対策を迅速にするため、社長交代を含めた役員体制の刷新を検討する」とし、社長を辞任する意向を示した。
新体制は来週中の取締役会を経て決定する。真鍋氏は社長辞任後も、役員にはとどまるつもりだという。