宇都宮LRTが開業 全線新設は全国初
開業式を終え、宇都宮市内で行われたLRT「ライトライン」のパレード=26日午前

宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)が26日、開業した。全線新設のLRTは全国で初めて。
構想から30年を経て動き出した新たな公共交通システム。市東部の交通渋滞解消などに期待されている。
JR宇都宮駅東口では開業式や発車式、パフォーマーや地元高校生らによるパレードが行われ、開業を祝った。

宇都宮駅東口停留所では発車式が行われ、午前11時半すぎ、「出発進行」の号令とともに関係者を乗せた一番列車が多くの市民に見送られて出発。
応募した小中学生らを乗せた特別列車も走った。

LRTは宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの14・6キロを結ぶ。国内で新たな路面電車が開業するのは75年ぶり。
自治体が軌道などを整備し、第三セクターが営業主体となる「上下分離方式」で運行する。
車両は、雷が多い宇都宮を象徴する「雷都」から「ライトライン」と名付けられ、雷の光をイメージした黄色をシンボルカラーに取り入れた。

街中を一般の車と走る併用軌道と専用軌道を組み合わせて走行。停留所は大型商業施設や学校、工業団地など19カ所。
通勤時間帯は約8分間隔、それ以外は約12分間隔で運行し、終点までの所要時間は約48分。運賃は150円〜400円。
https://www.sankei.com/article/20230826-XRWKSC67O5JLPE7D2Y2QGNZNXE/