https://news.livedoor.com/article/detail/24869709/

「このところお米の産地や具材にこだわった『おにぎり専門店』、いわば高級おにぎり店の出店が相次いでいます。一時の唐揚げ専門店のような勢いまではありませんが、都心部のみの流行ではなく、全国的に増えているといっていいですね」(飲食コンサルタント)

日本の”スニーカー王”も参入
 もちろん古くからこだわりの食材を使用し、おにぎり専門店として繁盛している店は一部に存在していた。

「日本全国に100店舗以上出店している『磯丸水産』などを運営する飲食大手のクリエイト・レストランツも7月よりおにぎり専門店を出店しています。また、大人気スニーカーショップ『アトモス』創業者である本明秀文氏も東京・大塚にある行列のできる老舗おにぎり店『おにぎりぼんご』と協業する形でおにぎり専門店事業をスタート。

 本明氏は、日本のスニーカーブームを牽引してきたアトモスを'21年にアメリカの大手スポーツ用品店に400億円で売却。その彼が手がける“次”がおにぎり専門店となったのです」(前出・飲食コンサルタント、以下同)

 一般的なコンビニのおにぎりと比較してみると、専門店のおにぎりの特徴は、食材へのこだわりに加えてひと回りほど大きいサイズ感、具材の量の多さ。このようなこだわりのおにぎり人気の高まりから、コンビニも100円台の“普通”のおにぎりに加えて、300円近い“高級おにぎり”を各社ラインナップしつつある。

出店増加の背景事情
「おにぎり専門店の出店が続いている理由はいくつかあります。おにぎりだけに限りませんが、まずコロナの影響によるテイクアウト需要の高まり。またテイクアウト自体にコロナ以前に比べて人々が慣れたこと。

 これは唐揚げ専門店ブームと同じ理由になりますが、おにぎりだけなので、オペレーションも比較的簡単かつ、テイクアウトのみであれば省スペースで出店できることも大きいですね」

 さまざまな商品で材料費が高騰している昨今だが、

「お米については輸入物でもないですし比較的、価格が安定している。また大きな理由としておにぎり自体、食パンやタピオカなどと異なる日本人にとってのソウルフード的メニューであり、個人店レベルでは『ぼんご』を筆頭に行列ができるような成功例も存在している。そのあたりも注目されている理由でしょう」https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/4/0/40fba_1462_900c5473_8822e611.jpg