昨年7月、「関係者に暴行を加え、傷害を負わせた」として戒告の懲戒処分を受けた熊本県警の40代の男性警部補に、熊本簡裁が傷害罪で罰金30万円の略式命令を出したことが26日、分かった。命令は今年の7月31日付。

県警は熊本日日新聞が今年2月、未公表の懲戒処分を報じた際の情報公開請求に対し、開示した処分概要で被害者を「関係者」としていたが、実際は熊本市内にある警部補の自宅周辺に住む40代男性だった。

複数の関係者によると、警部補は勤務時間外だった昨年2月19日夜、熊本市内で、私有地の空き地に無断で入り込んで犬を散歩させていたこの男性と遭遇。口頭で注意した後、互いのやりとりを巡ってトラブルになり、男性を複数回引き倒すなどして頸椎[けいつい]捻挫や全身打撲のけがを負わせた。

男性の被害届を受けた県警は警部補を書類送検し、熊本区検が今年7月26日、傷害罪で略式起訴した。

熊日の取材に県警監察課は「個別事案についての回答は差し控える」としている。県警は昨年12月にも、「関係者に傷害を負わせた」として巡査1人を戒告処分にしている。

【日時】2023年08月26日 17:49
【ソース】熊本日日新聞https://news.yahoo.co.jp/articles/6e1dae2e0727184446a17cbe3a4b96124b3f6a06