「亀有に行きたい、助けて…」関西人が東京の電車で大パニックのワケ 常識が通じない“路線の謎”描いた漫画が話題(乗りものニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/329bf26d9c7d40f28520ee87b861b075f440d418

関西人が東京にやってきたところ、JRの路線網がややこしすぎて混乱した――という体験の漫画が、SNSで大きく話題になっています。

作者は羽鳥写真館@hatolier_cameraさん。「関西人が東京にやってきて『独特の路線システム』に翻弄される話」と題したものです。

まず、中央線の新宿駅の看板を見て”次の駅は中野”という標記に違和感。記憶では隣の駅は大久保だったはずなのに、なぜか書かれていません。しかも行きたかった場所は東中野駅。なぜ中央線の駅として「無かったこと」にされているのか、と混乱します。

地元の人なら、「その駅は中央・総武線各駅停車の駅だから、そちらの乗り場で黄色い電車に乗ればいいじゃない」と考えます。しかし、快速と各駅停車が別の路線かのように、乗り場も線路も異なり、ラインカラーや駅看板まで徹底して「別物扱い」する習慣は、関西の鉄道にはほとんど無いのです。

作者は同様に、東海道線と京浜東北線の違いにも付いていけず、「川崎の次が横浜って明らかにおかしいだろ」と困惑。最後は上野から常磐線に乗ったところ、北千住駅の次がいきなり松戸駅だと知らされ「亀有に行きたいです、助けて、どうしたらいいの」と悲鳴を上げます。

関西ならば、ひとつの路線に停車駅の多さで普通・快速・新快速といった種別が設定される「ごく一般的な」やり方がほとんど。快速線が各駅停車の駅を「無いもの扱い」する案内方法は、関西人の多くがとまどうかもしれません。コメントでも「痛いほどわかる」「上京した時ほんとに慣れなかった」と共感が上がり、3万近い「いいね」がついています。

首都圏のこのような路線は、1970年代の国鉄の「通勤五方面作戦」で、中距離列車と通勤電車を分離する施策の一環で生まれました。現在、以下の路線が、それぞれ同一ルートながら別路線として分離されています。
●東海道線・高崎線・宇都宮線(オレンジ)と京浜東北線(ブルー)
●中央線快速(オレンジ)と中央・総武線各駅停車(イエロー)
●総武線快速(紺色)と中央・総武線各駅停車(イエロー)
●常磐線(紺色)と常磐線各駅停車(地下鉄千代田線)(エメラルドグリーン)

乗りものニュース編集部