https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230828/k10014176961000.html
複数の関係者によりますと、取り引き再開の方針を協議した去年7月6日の役員会議で、
白川社長は、ビッグモーターの保険金請求をめぐって不正が行われていたと推測されるという見解を示した一方で、
ビッグモーターがみずから行った一部の工場への調査で不正はなかったと結論づけていることから、
当時の兼重宏行社長を信じるしかないと発言していたということです。
白川社長は、追加調査を行えばビッグモーターとはこれまでのような関係には戻れなくなるという懸念を示し、
工場への追加調査を行わずに取り引きを再開してはどうかなどと発言したということです。

損害保険各社はビッグモーターとの間で互いの顧客を紹介し合う親密な関係を続けてきました。

損害保険会社が事故にあった保険契約者にビッグモーターの修理工場を紹介すると、ビッグモーターは代理店として紹介された数に応じて、
中古車の購入者に損保会社が手がける自賠責保険などを販売するという仕組みがあり、双方にとって収益源となっていました。

損害保険ジャパンはビッグモーターに2011年以降、あわせて37人を板金部門や営業部門に出向させ、なかには執行役員を務めた出向者もいました。