LGBT嫌悪は女性蔑視と「隣り合わせ」デュア・リパが語る - フロントロウ ｜ グローカルなメディア
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LGBTQ+コミュニティからのサポートを多く集めていることでも知られるシンガーのデュア・リパが、ホモフォビアやトランスフォビアについて持論を語った。（フロントロウ編集部）
LGBTQ+コミュニティのアイコンであるデュア・リパ
映画『バービー』にバービー役の1人として出演して、同作のサウンドトラックに提供した「Dance The Night」が話題になっているデュア・リパ。彼女はデビュー当初からLGBTQ+の権利について積極的に訴えてきており、LGBTQ+コミュニティにもファンが多い。
今回、デュアはフランス版Vogueで“ジェンダーは多くの暴力を引き起こしていますが”と、ジェンダーを理由としたヘイトクライムについての話を振られると、ホモフォビア（※1）やトランスフォビア（※2）は本質的にはミソジニー（※3）と似ているとして、次のように語った。
※1：同性愛や同性愛者に対する嫌悪感、偏見、差別、恐怖感。
※2：トランスジェンダーに対する嫌悪感、偏見、差別、恐怖感。
※3：女性嫌悪や女性蔑視の考え方。
「ホモフォビアとトランスフォビアは女性蔑視と隣り合わせだと思います。多くの人たちはただ、心の奥底で自分たち自身のことを恐れているんです。他の人の自由を見ていると、自分たちが怖くて表現できないことと折り合いをつけることを強いられるような気がしてしまうんです。自由で、本物で、誇り高い存在が、彼らを麻痺させるんです」
同じインタビューのなかで、デュアは2020年に女性のストリップクラブに行ったことが批判されたことについても語っている。当時、デュアは「女性たちの性的搾取を美化しているよう」だとして一部で批判され、「フェミニストだったら、あらゆる分野の仕事をしている女性をサポートするべき」と反論したのだが、今回、フランス版Vogueで改めてこのときのことに触れた。
「言うまでもなく、私はあらゆる搾取に反対です。しかしながら、女性の選択に対する終わりのない批判も目にしています」とした上で、デュアは次のように続けた。「私たちはどんなことをしてもスラットシェイミング（※4）を受けます。他の人たちを攻撃する前に、それぞれの経験を考えられないのでしょうか？ 従って、私にとってはそれが何であれ、女性たちの選択を尊重することが大切なのです」
※4：性表現において社会規範に反しているとされる行動を取る女性に対して“ふしだら”だと批判するような行為。
デュアは女性たちが選ぶ職業を批判することについて、2021年に米Rolling Stoneとのインタビューで「それって、男性目線から派生した、また別の形態のミソジニーではありませんか？」と語っていた。
