大麻ビジネスで収入アップするも「薬物中毒者が増えた」の声も… 大麻合法化したタイの“光と闇”
『BAZOOKA!!!』取材班が、大麻が合法化して1年が経ったタイに潜入。「収入が50％アップした」「人生が変わった」など大麻ビジネスによる経済効果を喜ぶ人がいる人がいる一方で、薬物中毒者が増えるなど、光と闇が見えてきた。
『BAZOOKA!!!』は、「アブナイ場所」「ヤバい人」「都市伝説」に敢えて首を突っ込んでいくジャーナリズムバラエティ。MCを務めるのは小籔千豊、水原希子。レギュラーメンバーとして野性爆弾・くっきー！、中嶋イッキュウ、平本蓮、 シソンヌの長谷川忍が出演する。
この日は、大麻が合法化して1年が経ったタイに『BAZOOKA!!!』のカメラが初潜入。微笑みの国・タイがいったいどうなっているのか、その実態に迫った。
やって来たのは、首都バンコクにあるスワンナプーム国際空港。まずは空港近くで聞き込みをスタート。道に座っていた中年女性に、大麻が合法化してからどんな変化があるのかと聞くと「景気がとにかくよくなったわよ。大麻で収入が増えている人がたくさんいるのよ。めちゃめちゃ給料が上がっているわ。大麻でのビジネスはお金を生むのよ」と教えてくれた。
取材班は、街中にある大麻ショップに突撃取材してみることに。大麻ショップの店員に「大麻ビジネスは儲かりますか？」と尋ねると「正直儲かります」と明かし、「大麻を目的とした観光客が激増しているからです」と理由を述べた。現在は観光客が「爆増しています」とのことだ。
ほかにも大麻ビジネスをしている人たちに話を聞いてみると「収入が50％アップした」という女性や、「人生が変わった」という男性、高級時計「HUBLOT」の腕時計を見せてくれる男性もおり、「儲かりまくっている」という回答が100％。タイの世は、ゴールドラッシュならぬ“グリーンラッシュ”状態になっていた。
さらに取材を進めると、大麻を栽培しているという女性に出会った。栽培現場を見せてもらうと、ハウスの中にハイブリット種の高級大麻が大量に育てられていた。女性は大学で作った最高品種の大麻株を受け取り、ハウスで栽培。育てた大麻を大学に納品し、品質チェックをクリアすれば報酬がもらえるのだという。ちなみに女性は、校長先生をしながら大麻を栽培しているという驚きの事実が明らかになった。
何故、校長先生が大麻の販売をしようと思ったのか…。聞くと「大麻はほかの農作物と違って値段もすごくいいし、息子を農業の大学で学ばせて大麻栽培をすれば稼げるし、息子が楽に生活できると思った。母からのプレゼントの気持ち」と教えてくれた。
そんな中でも、大麻に反対だという人も。街の中ではある女性は「私は反対よ！孫たちが吸ってて嫌だわ。毎日吸ってハイになっているわ」と怒りを露にした。さらに若い女性に聞くと「大麻がきっかけか分からないけど、薬物中毒者が増えちゃったよね」という事実もわかった。「子どもたちが無茶苦茶な吸い方をしているんだ。ハイの状態になって勉強をさぼったり、真面目だった子が勉強しなくなっていることがよくないよ」と顔をしかめる男性もいた。
取材班は、大麻合法化を1番反対しているという元国会議員に話を聞けることになった。すると「医療用として大麻が合法化した」と大麻合法化のきっかけがわかった。しかし、ふたを開けてみると、街の至る所に大麻ショップが…。彼は「大麻を使用しているタイ人の割合は医療用10％、娯楽用90％。タイで大麻を吸うことは黒でも白でもなくグレーの状態なんだ。日本が大好きだから声を大にして言いたい。大麻の合法化は危険です」と警笛を鳴らした。
その後、観光客が集まる夜のカオサン通りで取材を進めていると、大きな大麻販売店を発見した。店の中ではタイの国民、観光客など多くの人が当たり前のように大麻を吸っており、その中には若い女の子も…。慣れた手つきで大麻を吸い出す女の子の隣にいた男性は、嬉しそうに女の子の頭を撫でながら「彼女は18歳だよ。タイではこれが日常さ」と紹介。本来は20歳以下の大麻使用は違法であるにもかかわらず、女の子は笑いながら煙を吐き出していた。
※大麻は日本で禁止されているため、日本人がタイに行って使用・所持しても違法となります。
https://times.abema.tv/articles/-/10081290
