「第10地区」は当分実現しない ニール・ブロムカンプ監督が明言

大ヒット映画「第9地区」の続編「第10地区(仮題)」の実現に意欲を燃やしていたニール・ブロムカンプ監督が、「作られることになるかどうか分からない」と現状報告を行っている。

ブロムカンプ監督は、自作短編「Alive in Joburg(原題)」をピーター・ジャクソン監督プロデュースのもとで作り直したSFアクションドラマ「第9地区」で長編監督デビュー。
地球に難民としてやってきたエイリアンと、それを抑圧する人類との対立を描いた同作は、製作費3000万ドルながら世界興収2億ドルを超えるヒットを記録。
ジャンルをミックスしたエンタメ性と、移民問題などを取り込んだ社会性が高く評価された。

その後、「エリジウム」「チャッピー」を手がける一方、「ロボコップ」や「エイリアン」などの最新作に関与したものの、いずれも実現には至っていない。
ブロムカンプ監督は数年前、「第9地区」の続編脚本を主演のシャルト・コプリー、テリー・タッチェルと共同で執筆中であることを告白。だが、その後の経過は芳しくないようだ。

最新作「グランツーリスモ」の公開に合わせて米ハリウッド・レポーターの取材に応じたブロムカンプ監督は、「作られることになるかどうかわからない」と、「第10地区(仮題)」の製作にゴーサインが出ない現状を報告している。
「私自身、いますぐそれを作りたいと思っているわけではないが、いずれ作られるだろう」とも。

ちなみに、ブロムカンプ監督の最新作「グランツーリスモ」は日本発の人気ゲームシリーズの映画化。ゲームのトッププレイヤーをプロレーサーに育成する「GTアカデミー」をめぐる驚きの実話を描いている。
同作に対する評価は好評であることから、「第10地区(仮題)」実現の追い風となるかもしれない。

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