9月末で終わる予定だったガソリン補助金を政府・与党が拡充・延長する方針を固めた。ガソリンだけでなく電気、ガス料金に影響する原油価格は今後どうなるのか。日本エネルギー経済研究所の小山堅・首席研究員に聞いた。

エネルギーへの補助金は元々、低所得者の多い発展途上国を中心とした政策で、先進国では考えられなかった。市場原理をゆがめる副作用があるためだ。

しかし2021年10月以降、先進国も市民生活や経済への影響を理由に補助金を出し始めた。コロナ禍からの経済回復で伸びる需要に供給が追いつかず、ガソリンもガスも電気も同時多発的にエネルギー価格の高騰に見舞われたからだ。
翌年のウクライナ侵攻も価格を一気に押し上げた。もはや市場原理だけに任せておいてもいいとは言えない状況になっていた。

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