岸田文雄首相は30日、首相官邸で福島産の水産物などを用いた昼食を取った。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出開始後、中国が日本産水産物の輸入を全面停止するなど風評被害が深刻化する中、首相自ら水産物に舌鼓を打つことで安全性をアピールした。
昼食に刺し身として出たヒラメ、スズキ、タコはいずれも福島県沖で取られ、処理水海洋放出後の29日に入荷したものという。処理水対応を所管する西村康稔経済産業相のほか、鈴木俊一財務相、小倉将信こども政策担当相らも同席した。
西村氏によると、首相は完食し「大変おいしそうに食べていた」。西村氏は記者団に「首相自身が先頭に立って風評にしっかり対応していく、強い姿勢の表れだ」と述べた。
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