政権批判のロシア軍元大佐が新組織 大統領選視野、軍改革要求

ウクライナ侵攻での作戦が消極的だとしてプーチン大統領や国防省を公然と批判していたロシア軍元大佐イーゴリ・ストレルコフ氏の支持者らが29日、
新たな政治組織「ロシア・ストレルコフ運動」を立ち上げた。ロシア紙「独立新聞」電子版が30日報じた。来年3月の次期大統領選を視野に入れた動きとみられる。

創設集会ではストレルコフ氏を代表に選出。同氏の早期釈放のほか、政治的立場を超えて侵攻作戦の強化やロシア軍の改革・再編を求めていくことを申し合わせた。

ロシア連邦保安局(FSB)は7月、インターネットなどを通じた過激な言動を理由にストレルコフ氏を逮捕、起訴した。
今月29日にモスクワの市裁判所で開かれた審理でストレルコフ氏は起訴内容を否認。不当逮捕だと主張したが退けられた。

ストレルコフ氏は本名イーゴリ・ギルキン。ウクライナ東部ドネツク州で独立を宣言した親ロ派「ドネツク人民共和国」で国防相を務めた。(共同)
https://www.sankei.com/article/20230831-ECJMEFT2HVNL5FSJHSBWBDJD3A/