
http://oshidori-makoken.com/2023/07/15/%E3%80%8Calps%E5%87%A6%E7%90%86%E6%B0%B4%E3%80%8D%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E6%8A%95%E6%A3%84%E3%81%AB%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%80%81%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E9%80%B2%E8%A1%8C%E5%BD%A2%E3%81%AE/
K排水路から海への汚染水流入
ちなみに、K排水路から、汚染水が海に流れていることについて、東京電力に認めさせたのは筆者である。
福島第一作業員の方から情報提供があり、K排水路から告示濃度を超えたもの汚染水を海に流しているが、
「雨水」扱いにしており、測定しているのに、その値を公表していない、とリークがあった。
筆者は、2014年からその値を質問し続けたが「測定していない」と東京電力は主張し続けた。
しかし、その測定値は存在し、告示濃度を超えたものを海に流していることを認めた。
その際に「お詫び会見」があり、今後は、福島第一で測定した放射性物質の値は全て公表するということになった。
2015/2/26の会見での筆者の追及を一部抜粋する。
(現在は字幕が付いていない状態だが、後ほど、字幕を付ける予定である)
見どころは、中央に座っている東電廃炉カンパニープレジデントである増田氏がちっとも回答せずに、
左右の会見者にマイクを押し付けているところと、手前の菅野氏の回答である。
菅野:雨水という言葉を使ったのは、この排水路が雨水を流すための排水路だったので、あのー汚染水が流れて…あの、なんというのでしょうね、管理しなければならないという対象に入っていなかったという認識がひとつあります。
(うっかり、汚染水、と口走ってしまい、慌てて訂正をする部分も興味深い。)
菅野:濃度が他の排水路と比べて高いというところはありましたが、
なぜこの排水路の濃度が高いのかという調査に執着してしまって、
それが管理対象、あの、報告しなければいけない、というところまで頭が回らなかった、という状況でございます。
その点に対しましては、非常に申し訳なかったと申し上げさせて頂いているところでございます。
K排水路で降雨のたびに、高濃度の雨水、汚染水が港湾へ流出していることを正式に東京電力がやっと認めたのは2015年で、
それはもちろん事故直後から続いており、現在も続いている。
けれど、情報がなかなか発表されないこと、隠蔽されがちなことは、
12年取材を継続している筆者はよく分かっている。
この2015年にK排水路の汚染を認めた会見は何ら特別ではない。
同じような東京電力の酷い対応はたびたび今も繰り返されている。
該当のシーン
https://youtu.be/_mIjC5uYKPc?si=FjHXzLymBtLgUBRg&t=95