
研究者らは今回の新たな技術を「2光子デジタルフォトグラフィ(biphoton digital holography)」と呼んでいる。
波動関数は量子力学において重要な要素であり、科学者はこれによって特定の物体の特性を理解することができる。この場合の対象は光子であり、量子もつれ状態の光子とは2つの光子が本質的に結びついている特異な状態のことである。
光子の特性の一つを測定することは、波動関数を特定の状態に収縮させることになるが、量子もつれにより、片方の変化は、もつれた相手がどこまで遠くにあったとしても、瞬時に共有されるのだ。量子状態の性質を理解するためには、多くの測定が必要であり、状態が複雑になればなるほど、より多くの測定が必要となる。