https://mainichi.jp/articles/20230902/k00/00m/030/036000c

ロイターによると、マリャル氏はテレビ放送で、前線の複数箇所で攻勢をかけているとした上で「いくつかの地域では第1(防衛)線が突破された」と語った。これに先立ち、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は8月31日、ウクライナ軍が南部ザポロジエ州のベルボベ村西端で、地雷原▽ざんごう▽対戦車障害物――の三重で構成されるロシアの第1防衛線を突破したと報じていた。

 一方、カービー氏はウクライナ軍が第1防衛線を突破したとの米メディアの報道を追認する形で「第2防衛線への攻撃でも一定の成功を収めている」との見方も示した。

6月上旬に始まったウクライナの反攻は、アゾフ海まで南下して露軍占領地域を東西に分断し、露軍の補給路を断つことを目指す。ベルボベを突破できれば、アゾフ海に面する港湾都市ベルジャンスクへも道が広がる。一方、ウクライナ軍は8月末に奪還を発表した同州の集落ロボティネを南進し、要衝トクマク奪取も狙っている模様だ。