コロナ禍が収束してインバウンド(訪日外国人客)が活況を取り戻す中、京都や大阪に東南アジアの企業が運営するホテルの開業が相次いでいる。
経済成長と円安を背景に東南アジアからの観光客が増加し、2025年には大阪・関西万博の開催も控えており、進出は当面続きそうだ。
旺盛な進出意欲の背景には、東南アジアの経済成長により、日本への観光客が増加していることがある。
日本政府観光局のまとめでは東南アジア7か国からの訪日外国人客数(7月推計値)は、約23万人と前年の4倍。
韓国や台湾に比べると人数はまだ少ないが、シンガポールやインドネシア、フィリピンなどはコロナ禍前の19年より9〜36%増えた。
訪日客に人気なのが「東京―京都―大阪―広島」の主要都市を巡る、いわゆるゴールデンルート。
中でも京都がホテルの進出先に選ばれるのは、世界的な観光地で、自社ブランドのPRにつながるからだ。
バンヤンツリーのエディ・シー社長兼CEOは「歴史的建造物や文化がある京都は、世界中の旅行客が訪れたいトップリストに常に入っている」と理由を語る。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230902-OYT1T50106/2/