米国内軍基地への中国人接近頻発、スパイ活動懸念強まる=WSJ
https://jp.reuters.com/article/usa-china-security-idJPKBN30A08U?
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は3日、観光客を装うなどして中国人が米国内の軍事基地や機密施設に接近するケースがこの数年で100回にも及んでいると伝えた。米当局はスパイ活動の可能性もあると懸念を強めているという。

同紙によると、国防総省、連邦捜査局(FBI)などは昨年、こうした無許可入場者(ゲートクラッシャー)を防ぐための見直しを行った。

ニューメキシコのミサイル発射場に侵入するところを発見された中国人や、フロリダのロケット発射場付近の海を泳ぐスキューバダイバーまで、さまざまなケースがあったという。

WSJは事情に詳しい複数の当局者の話として、観光客がほとんどいない地方で発生しており、中国政府の圧力・指示を受けた中国人が一般的に関与していると報じた。

こうした事案は、今年初めに中国のスパイ気球が米本土上空を飛行した問題を受けて米中が緊張緩和に向け暫定的な措置を取っていた際に起きたという。

国防総省などからは今のところ報道に対するコメントを得られていない。

(おわり)