札幌 ススキノ男性殺害事件 逮捕の両親の弁護士が特別抗告 | NHK | 事件
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230904/k10014183921000.html

札幌の繁華街・ススキノのホテルで男性が殺害され頭部が切断された事件で、殺人などの疑いで逮捕された親子3人のうち両親の弁護士が、刑事責任能力を調べる鑑定留置は必要ないとして最高裁判所に特別抗告を申し立てました。両親は「事件については後で知った」などと容疑を否認しているということです。
ことし7月、札幌市中央区のホテルで北海道恵庭市に住む60代の男性が殺害され頭部を切断された事件では、札幌市厚別区の無職、田村瑠奈容疑者(29)と、父親で医師の田村修容疑者(59)、それに、母親でパート従業員の田村浩子容疑者(60)が殺人や死体遺棄などの疑いで逮捕されました。

この事件で、検察は3人の刑事責任能力を調べる鑑定留置を先月28日から始めていますが、両親の弁護士は札幌地方裁判所に申し立てた鑑定留置の取り消しを求める準抗告が棄却されたため、4日、この決定を不服として、最高裁判所に特別抗告を申し立てました。

弁護士によりますと、今月1日、札幌簡易裁判所で行われた鑑定留置の理由の開示手続きには両親が出廷し、事件は娘が起こしたとして謝罪したうえで、父親は「事件については、起きたあと家に帰ってから知った。共謀はしていない」と述べたということです。

また、母親も「事件を知ったのは娘が帰ってきたあとで疑われているようなことは何一つしていない」などと話し、いずれも容疑を否認しているということです。