第96回米国アカデミー賞国際長編映画賞への出品作品の選考会が9月1日に行われ、申請8作品から「PERFECT DAYS」が選考された。一般社団法人日本映画製作者連盟(映連)が映画芸術科学アカデミーより依頼を受け、同アカデミーが主催する同賞部門に日本映画1本を代表作品として出品する。

「PERFECT DAYS」は、「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。新人・中野有紗のほか、田中泯、柄本時生、石川さゆり、三浦友和らが共演している。

第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては「誰も知らない」の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞。あわせて、キリスト教関連の団体から、人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞した。

日本国内では12月22日からTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開されるが、第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)のオープニング作品として上映される。
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