【長崎】詐欺被害防げ 運転手が声かけ訓練

跡を絶たないニセ電話詐欺の被害を防ごうと、タクシー会社を対象にした訓練が長崎市で行われました。
タクシーに乗る高齢者。うその電話を信じ、運転手に行き先を伝えます。
「ATMの一番近いところはどこだろうか」
「大浦支店がありますけど」
「時間が迫っているから、急いで行ってほしい」
乗客のあわてた様子から、運転手はニセ電話詐欺を疑い、説得を試みます。
「ちょっと確認した方がいい」
「時間が時間だから、期限があしたとかあさってならいいが、3時までそんなに時間がない」
「すぐ近くに大浦署があるから、確認しましょう」
声かけ訓練はニセ電話詐欺の被害を未然に防ごうと、大浦警察署が安全タクシーの配車センターで開きました。
警察によりますと、タクシー運転手の機転によって被害を防いだ例があるということです。
(安全タクシー 大石 孝志さん)
「こういう言葉が出たら、こういう風に質問しようと、お客さんサイドに立って声かけしないといけないと感じた」
(大浦警察署生活安全課 松本 重昌課長)
「電話やメールでお金の話があれば、詐欺と疑ってもらって、家族や周りの人、警察に相談することを心掛けてほしい」
県警によりますと、家族やコンビニエンスストアの店員らによる声かけで被害を防いだケースが今年、134件(7月時点)確認されているということです。

https://www.nib.jp/nnn/news106frg9fv1vyja0kdcq.html