心地よい弾力で人気の「マイクロビーズクッション」のビーズを巡り、群馬県内の清掃業者らが頭を悩ませている。一般ごみとして出されたクッションが、収集車で圧縮される際に破裂し、道路や車内にビーズが飛散するケースが相次いでいるためだ。県内では太田、館林両市以外の自治体はビーズを一般ごみとして捨てることができるが、高崎市は「捨てる時は、クリーンセンターに持ち込んでほしい」と呼びかけ、新たな処分方法も検討している。
高崎市でごみ収集を手がける環境整備高崎センター(同市新後閑町)では、月に1度の頻度で収集車でビーズクッションが破裂する事案が発生している。出されたごみ袋の中がクッションだけか、古いビーズだけが入っている状態であれば、回収時に別にして持ち帰るなどして対応するが、他のごみと混ざった状態で出されると、収集車にビーズが混入してしまう。
粒子が細かいビーズについて、担当者は「道路や収集車に張り付き、掃除しても取り切れない」と指摘。飛散することにより、作業員が鼻から吸い込んでしまう危険性や、環境への悪影響も懸念する。
市内の別の収集運搬業者も「収集車に入れたら100%破裂する。直接クリーンセンターに持ち込んで処分してほしい」と呼びかける。
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