伊藤忠商事は7日、メルカリと提携し同社のフリマアプリで中古スマートフォンのデータ消去の代行サービスを始めたと発表した。メルカリから中古スマホの買い取りも行えるようにする。新品スマホの高額化などで割安な中古スマホの需要が伸びており、利便性を高めてスマホの売買を活性化させたい考えだ。

伊藤忠子会社で中古スマホの小売り・卸売りを手掛けるビロング(東京・港)がサービスを行う。ビロングはメルカリで中古スマホの個人間取引が成約した後に、出品者から端末を預かりデータ消去を行う。データ消去の費用は1400円。

個人間取引に不安や手間を感じる人向けに、メルカリから中古スマホの買い取りをできるサービスも行う。安心して取引できる環境を整えて、中古スマホの売買件数を増やしたい考えだ。

MM総研(東京・港)の調査によると、中古スマホ市場は拡大傾向が続いている。2022年度の中古スマホの販売台数は21年度比10%増の234万台で、25年度に300万台規模になる見通し。メルカリを中心にフリマアプリの利用者は増えており、中古スマホの取引も拡大が見込まれている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC032ID0T00C23A9000000/