盗撮疑いのスマホ発見後に紛失、市への連絡も怠る 仙台の児童館
https://news.yahoo.co.jp/articles/aad437f4aea6e561b5f939b91090643f01d81458

 仙台市は8日、市内の児童館が7月に児童の着替えを盗撮する目的で設置されたとみられるスマートフォンを館内で見つけたにもかかわらず、直後に館内で紛失したと発表した。館の運営団体が市や警察への連絡を約1カ月、怠っていたことも判明した。

 市児童クラブ事業推進課によると、現場は市の指定管理者の団体が運営する同市宮城野区の児童館。7月28日午前、小学生の女子児童が水遊びをした後に着替えをする部屋で、着替えを置きにきた児童が穴の開いた不審な箱に気付き、近くにいた職員が中から動画撮影中のスマホを見つけた。

 その後、休暇中だった館長が連絡を受けて到着。スマホと箱を事務室にある館長の机の引き出しに保管したものの施錠し忘れ、現場確認から戻った約20分後にはスマホと箱は無くなっていた。

 運営団体は8月29日、市に初めて事案を報告し、指示を受けて宮城県警に相談した。団体側は市の調査に「証拠物を紛失したため警察への通報をためらい、まず内部調査を優先した。隠蔽(いんぺい)の意図はなかったが、すぐに連絡すべきだったと反省している」と説明した。

 当時勤務していた職員は7人。市は内部に関与した人物がいる可能性があるとみて、一部職員を児童館の勤務から外すよう指示した。【土江洋範】