◆遭難から3日目。行方不明の男女が洞窟内で発見されたが、死亡が確認された


今月5日、唐津市の七ツ釜で水上バイク2台が転覆した事故で、同日中に男女2人が救助されたが、残った2人が行方不明となっていた。福岡、長崎、佐賀の海上保安部が合同で、懸命の捜索活動を行っていた。

海上保安部から、本日午前10時15分ごろ「洞窟内で男女2人を救助した」と発表があったが、救出時2人ともすでに死亡していた。
この男女は、行方不明だった福岡県久留米市の50代男性と糸島市の20代女性とみられており、現在、身元を確認している。

事故の検証は、これから行われる。


◆水上バイクのイメージは悪い。たとえ事故であっても非難される


「不慮の事故」と「愚かな危険走行」は違う。
今回の唐津市の事故では、当時、波の高さは3メートルほどあったが、出航停止にはなっていなかった。
海に出るかどうかは、「船長の判断」に任せられていたという。

「水上バイク」は「悪」だと、世間一般に思われがちである。
遭難や救助要請などで海上保安庁にSOSを出すと、「こんな天候で出航したのか?」「遊びで“迷惑”をかけるな」と非難されることも多い。