ラグビーW杯開幕戦、開催国フランスがNZ撃破 V候補同士の白熱シーソーゲームに8万人熱狂、NZはW杯1次L初黒星の屈辱
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会が8日(日本時間9日)、開幕した。開幕戦のプールAでは、世界ランク3位のフランスが同4位ニュージーランドを29-13で撃破。優勝候補同士の一戦を制し、初優勝へ白星スタートを切った。2大会ぶり王座奪還を目指すオールブラックスは、W杯1次リーグ初黒星の屈辱だった。
開幕直後にいきなりトライが生まれた。前半1分過ぎ、オールブラックスは敵陣右サイドの残り2メートルのラックから左に展開。最後はキックで送られたボールを、大外のWTBマーク・テレアがもらって開幕トライを決めた。1分32秒の先制劇。しかし、同8分にフランスがペナルティーゴール(PG)を決めて3点を返すと、同19分にもPGで6-5と一時逆転に成功した。
同25分にオールブラックスがPGで8-6としたが、同28分にはフランスがまたもPGで9-8。白熱したシーソーゲームで前半を折り返し、観衆は大興奮だった。後半もオールブラックスが電光石火。同2分18秒、敵陣中央の残り30メートル付近から左に展開し、最後はまたもテレアが左隅にトライで13-9。しかし、フランス選手はボールを前に投げるスローフォワードの反則をアピールし、母国の客席も大ブーイングを浴びせた。
大声援に後押しされたフランスは同14分、敵ゴール前5メートルのラックから右に繋ぎ、WTBダミアン・プノーが右隅に飛び込んだ。14-13の逆転トライ。FBトマ・ラモスがコンバージョン(CV)も決めて16-13とリードを広げた。同25分にもPGで3点を追加。終盤はオールブラックスの反撃を受けたが、同33分にもハーフライン付近からロングPGを決めて22-13とした。終了間際にもダメ押しトライ。7万8690人の観衆を熱狂させ、開幕戦を制した。
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