格安〝路上販売の桃〟買い取り業者が存在 直接取材に…
9/9(土) 8:31配信

日本農業新聞

 首都圏の駅前に出没し、桃を売る軽トラック。桃の出どころを調べていた本紙「農家の特報班」は、山梨県の桃産地の農家出身だという女性から、有力な情報を入手した。JAの選果で規格外になる桃を買い取る業者がおり、その業者の桃ではないかというのだ。

 首都圏の駅前に出没し、桃を売る軽トラック。桃の出どころを調べていた本紙「農家の特報班」は、山梨県の桃産地の農家出身だという女性から、有力な情報を入手した。JAの選果で規格外になる桃を買い取る業者がおり、その業者の桃ではないかというのだ。

 祖父の代から桃を買い取ってもらっているというその女性によると、業者は桃の季節になると、女性の実家がある地域に集荷施設を開く。女性が、その業者の桃だとみる“証拠”は、屋号の入った黄色いコンテナ。交流サイト(SNS)では、このコンテナで桃を売る軽トラの画像が数多く投稿されている。記者が購入した軽トラも同じコンテナを使っていた。

 「桃泥棒ではなく、多くの農家が取引している。正確な情報が伝わってほしい」と、この女性。特報班が地元JAにも確認すると、「20~30年前からあり、JAの出荷農家もよく利用している業者」との証言を得た。

 このJAは、桃の糖度や外観を基に四つの等級に選果。傷が付いた桃や、まだ硬いうちに収穫した桃は規格外で、ジュースなどの加工原料になることが多い。業者は、こうした桃の一部を引き取っているという。

「盗品といわれ迷惑」

 特報班は8月、この産地を訪れ、業者の集荷施設を突き止めた。桃畑や住宅に囲まれ、“屋号の入った黄色いコンテナ”が山積みになっているのを、敷地外からも確認できる。

 事前に電話をかけたがつながらず、取材を直接申し込もうと集荷施設を訪ねた。作業中の50~60代と見られる男性3人のうち1人に声をかけると、この業者の責任者だという。

 しかし「忙しい。取材は一切受けない」。

 路上で桃を売る軽トラとの関連性を尋ねても返答が得られない。少しでも話を聞こうと粘ると、男性は「盗品を扱っていると言われ、迷惑している」という。「しつこい。早く帰ってくれ」。男性3人が施設のシャッターを下ろして立ち去ろうとしたため、記者もその場を離れた。


※以下ソース※

https://news.yahoo.co.jp/articles/22dde34a0587487c45d28e93d7f9d7c1dc39bed0