人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース)
人工甘味料は化学的に合成して製造された甘味成分で、飲料や食品に利用されます。食品衛生法では食品添加物に分類され、1日当たりの摂取許容量が定められています。
人工甘味料は砂糖よりもはるかに低カロリーで少量でも甘みが強いため、摂取カロリーが低減できること、食後の血糖値に影響を与えないことなどから、肥満や糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防効果が期待されます。また、糖類と異なり微生物によって発酵されず、酸を産生しないことから、虫歯の予防にも適しています。
日本で最も広く利用されている人工甘味料に、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。
アスパルテーム
アスパラギン酸とフェニルアラニンという2つのアミノ酸が結合した人工甘味料です。カロリーは砂糖と同じで1g当たり4kcalですが、砂糖の100~200倍の甘さがあります。フェニルアラニンを体の中で代謝できない「フェニルケトン尿症」の人は摂取を避ける必要があります。
<1日の摂取量許容量…体重1kg当たり40mg未満>
アセスルファムカリウム(アセスルファムK)
ジケテンという酢酸由来の物質とスルファミン酸を反応させ、さらに無水硫酸を加えるなどの化学合成により製造されます。甘さは砂糖の約200倍で、摂取してもほとんど全量が体内で消化・吸収されることなく排泄されます。
<1日の摂取許容量…体重1kg当たり15mg未満>
スクラロース
砂糖に化学的な合成処理を行って製造されます。砂糖の約600倍の甘さで、体内で消化・吸収されずに排泄されます。
<1日の摂取許容量…体重1kg当たり15mg未満>
注意事項
多量に摂取することによって、より健康が増進するものではありません。定められた摂取量を守って使用してください。
https://www.taisho-kenko.com/ingredient/11/