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巨大獣脚類の化石を追い求めて入った石川県の白山国立公園の山中で、カメらしき化石を発見しました。カメがいるような水辺には恐竜も集まります。これまでの経験から、カメの化石が出る中生代の地層からは、恐竜の化石も発掘されることが多いのです。
興奮してハンマーで掘り込んでいると、崖の下から東京都市大学の中島保寿准教授が私を呼ぶ声が聞こえてきました。どうやら何か見つけたようです。
降りていくと、中島さんが、崖から落ちた転石の一つを指さしました。表面には凸状の膨らみが見えていました。「この膨らみは、恐竜の足跡の可能性がある」と指摘します。指は不明瞭ですが、確かに恐竜の足裏の肉球のように見えました。