涼しくなってきたので久々に自転車に乗ろうと思った俺

新しくて発売されたワイド仕様のスプロケを買い、このスプロケを付けて週末に山坂道を走りたいなと思っていたのだがすでに週末になってしまった
後でやろう、後でやろうとおもってるうちにもう週末なのである
うかつだった
しかしスプロケ交換くらいなら街の自転車屋でもぱぱっと出来るんじゃないか?
そう思い人生で初めて「街の自転車屋」に行ってみることにした

慣れていれば15分ほどで出来る簡単な作業である

電話でスプロケ交換できるか確認し近所の自転車屋に行く
頑固な親父みたいなのが出てくる
これは期待出来そうだ
こういうのが街の職人つうんだよなどと思っていると親父は俺の説明も聞かずにいきなり作業に取り掛かる
いいねぇ江戸っ子だねと感心しながら作業を眺める
取り掛かったもののスプロケ外しに苦戦してる様子
「できねぇ」
親父が小さく叫ぶ
「硬すぎて外れねぇ」
いや外れるから俺がやれば確実に外れる
どうやら親父はスプロケを外すことができないようだった
親父は「こんな硬いのは初めてだ」とか「シマノに電話して対処を聞いた方がいい」とか言っている
いや絶対俺がやれば外れるしと思いながらも親父はすでに諦めて自転車にホイールを付けてるので自転車を受け取る

ここで親父が「この自転車は特殊でこのパーツは左右がある」といった俺の説明を聞かずに逆にパーツを取り付けていることに気づく
「ここ逆」と指摘し直してもらう


つづく

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