ちらつく「倒産」の二文字

 取材に対し、ビッグモーターは「オープンが白紙になったわけではありません。ただし、あくまで予定であり、オープン日が前後することもあります」と回答していたが、今月4日、同社はいわき平塩店に関する情報をHPからすべて削除した。

 同社は同様に、11月にオープン予定であった大垣店に関する情報もHPから削除している。

 5日に改めて同社に確認したが、「ご指摘の2店舗の開業につきましては、被害にあわれたお客様対応やステークホルダーの皆様の対応を優先するべく、出店を白紙にすることとなりました」と開業白紙を認めた。

 ビッグモーターはこれまで店舗を拡大するビジネスモデルで成長を遂げてきたが、相次ぐ問題を受けて急速に顧客離れが進み、売り上げが大幅に落ち込んでいる。

 8月半ばには借入金90億円の借り換え要請を取引先の銀行団に拒否されていたことが判明。内部留保に余裕があるとされ、直ちに資金繰りが行き詰まる状況ではないものの、現金確保のためにオークションに在庫を大量出品しているという話もある。

 厳しい経営状況を受け、大府店(愛知県大府市)、四日市日永店(三重県四日市市)、高知店(高知県高知市)、宮崎神宮店(宮崎県宮崎市)の計4店舗が8月末に閉鎖され、近隣の店舗に統合されたことも判明している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6b60b57118a4c5b4b1f4905323447ea5032f5af?page=2