【ニューデリー＝田島大志】米国のバイデン大統領は１０日、訪問先のベトナムの首都ハノイで記者会見し、インドのニューデリーで開かれた主要２０か国・地域（Ｇ２０）首脳会議に出席した際、中国の 李強リーチャン首相と接触したことを明らかにした。
バイデン氏は李氏との接触は１０日だったと説明した。「我々は（両国関係の）安定について話した。対立するようなことはまったくなかった」と述べた。ＡＰ通信によると、接触は会議の合間のごく短時間のものだったという。
中国の 習近平シージンピン国家主席がＧ２０首脳会議を欠席したことに関し、バイデン氏は「（中国が）今、難しい経済問題を抱えている」と述べ、習氏が国内経済の対応に追われているとの見方を示した。
その上で、「中国が台湾を侵略することにはならない。多分、以前と同じような能力はないだろう」とも語り、中国経済の減速が台湾問題に波及するとの考えも明らかにした。
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