【ジュネーブ共同】スイスのチューリヒ大の研究者は12日、同国内で1950~2022年にカトリック教会の聖職者による性的虐待が1002件確認されたとの報告書を公表した。被害者は921人、加害者の聖職者は510人に上っているが、研究者は「氷山の一角に過ぎない」と指摘し、被害の実態はさらに深刻とみている。

 研究者らは教会に保存されていた記録などを精査し、関係者への聞き取り調査も実施。性的虐待の47%は1950~60年代に起きていたが、2000年代以降の件数も12%に上る。

 加害者は全員が男性で、うち149人は複数の被害者に対し性的虐待を行っていた。被害の74%は未成年者が被害者。

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