一位は「洗浄器付き便座」でした。

 前述しましたが、「体験前は無意味で過剰なことだと思っていた」というレベルから、「実際に体験してみると、その快適さに驚く」というギャップ、さらに「自分の国ではなかなか広がらないだろう」という思いが一位に上げたようです。

 温水が出ることと便座が温かいことも、得点を上げた理由です。ロシアや東欧など寒い国から来た人たちは、「便座が温かい」という事実に衝撃を受け、感動します。

二位は「お花見」です。

 これは、伝統文化に分類できるクール・ジャパンです。日本人もこれには納得するでしょう。満開の桜の花の下で、美味しいものを食べる趣向は、多くの外国人が支持します。

 三位は、「一〇〇円ショップ」です。

 物価の高い日本に来た外国人の、駆け込み寺としての人気です。海外にも、もちろん、ワンコインというか、安い雑貨のお店はあります。一ポンドショップや一ユーロショップなどです。ただし、日本の一〇〇円ショップの豊富な品揃えと品質は、間違いなく世界一です。一〇〇円ショップが着実に海外進出しているのは、品数の多さと品質の保証が大きいのです。

 四位は「花火」です。

 打ち上げ花火も、そして、手に持つ花火も、ともに、日本は世界一の水準です。打ち上げ花火の大きさ、複雑さ、カラフルさ、派手さは、世界で驚かれています。世界の日本関係のイベントで、日本の打ち上げ花火を上げると高い評価を得ます。誰もがクール・ジャパンと納得するのです。

 手に持つ花火では、「線香花火」が評判がいいです。複雑に表情を変えながら燃える線香花火は、「わび・さび」の表現と外国人は受け止めたり、「ハイテク・ジャパン」と捉えたりします。

 五位は「食品サンプル」です。

 これは、ご存知の方も多いでしょう。東京の上野と浅草の間、「かっぱ橋道具街」で食品サンプルを売るお店は、いつのまにか、外国人用の観光ガイドブックに載るようになりました。そして、今では外国人たちが、目をキラキラさせながらサンプルを見つめています。

 日本人的器用さが生んだアートと呼んでいいでしょう。小さなお寿司の食品サンプルは、日本からのお土産としても喜ばれます。

 六位は「おにぎり」です。

 意外と思われるかもしれませんが、日本でおにぎりを評価する外国人は多いです。まずは、コンビニで簡単に手に入るようになったことが一番の理由です。そして、具が「ツナマヨネーズ」とか「ベーコンとチェダーチーズ」「とんかつ」というように外国人にも馴染みのある、または親しみやすい食材になってきたのが二つ目の理由です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d13ac28d98b569cea7b20aad934aca2fa2226fb9