小説落選をきっかけに生まれた憎悪、「単独の攻撃者」へと変貌
2023/9/14 07:00

平成24年に起こしたコンビニ強盗で実刑判決を受けた被告。刑務所内で耳にした、アイドルグループAKB48のヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」のいくつかの歌詞を引用しながら、自分と自分を付け狙う「闇の人物でナンバー2と呼ばれる人」との関係をうまく表現していると述べた。「ナンバー2の存在をまだ知らなかったが、向こうは(自分に)何らかの興味を持っていたようだ」(被告)。

被告は28年、京アニ大賞に、自身が執筆した2つの作品を応募した。その名も「仲野智美の事件簿」と「リアリスティックウェポン」。そのうちの1作品が落選したと知ったときの気持ちを尋ねられると「がっかりした。裏切られたという思い」。

一方で、その落選についても思うところがあったらしい。仕組んだのは「闇の人物でナンバー2と呼ばれる人」(被告)。さらにこのナンバー2は、「アニメ、ゲーム、テレビ業界に顔が利く」ため、「(ナンバー2が)自分に発言力を持たせたくなかったので、圧力をかけて落選に持っていったのではないか」と推察した。
https://www.sankei.com/article/20230914-FHZGCHR27RJMXBQOTDWI2UZDAI/