理系店員「170円になります」
ホイ卒(ヽ´ん`)「ほい」ジャラジャラ
理「100、200、220円?20円余分なんですけど…」
(ヽ´ん`)「いいからそれでレジ会計してみてくれよ」
理「そんなこと言ったって…」
文系店員「お、理系。どうした?何があったんだ?」
理「文系さん。なんだかこの人、170円の商品を買うのに220円も出してくるんですよ。200円だけでいいのに」
文「170円の商品に220円を出すだって?意味が分からん…なぜそんなことを…」
(ヽ´ん`)「会計はまだか?」
文「なあ、あんた。一体何がしたいんだ?何かの罠なら今すぐ体育会系警備員をここに呼ぶことになるぞ」
(ヽ´ん`)「俺はただ10円玉3枚より50円玉1枚が欲しいだけさ。財布を重くする趣味は無いんでね」
文「なんで財布の重さの話になるんだい?あんたのやり方だと50円玉がもらえるってことか?」
(ヽ´ん`)「論より証拠。やってみれば分かる」
理「僕にはとても信じられません…どこから50円玉が出てくるのか…」
(ヽ´ん`)「えーと、理系さんだったか?さっさとやってくれよ。いつまでも問答していたって話が先に進まないだろう」
理「分かりました。どうなっても知りませんからね。ダメ元で…ええい、ままよ!」ピピピッ
(ヽ´ん`)「やれやれ、ようやくか」
理「あ、見てください!お釣りが50円になってますよ!」
文「なんてこった…これは一体全体どうなってやがるんだ?あんたには最初からこうなることが分かってたのか?」
(ヽ´ん`)「ああ、分かっていたさ。引き算を使って導き出した結果だからな」
文「引き…算?」
理「聞いたことがあります。たしか米ハーバード大学の教授にしか使えないSランクのお買い物テクニック…」
文「ハーバード…教授…」
理「しかし、そのためには紙やペンなどの大掛かりな道具を使って最低でも数日間はかかるはず…」
(ヽ´ん`)「ちょっと頭を働かせれば瞬時にできることさ」
理「頭の中だけで…」
(ヽ´ん`)「厳密には割り算も使ってるんだ。それはSSランクだけどな」
理「SS…割り算…」
(ヽ´ん`)「200-170=30。220-170=50。前者なら硬貨は30÷10=3枚が最小枚数だが後者は50円玉1枚」
文「駄目だ、俺にはさっぱり分からない。あ、あんた一体何者なんだ!?高名な学者さんなのかい?学歴は?」
(ヽ´ん`)「ただのホイ卒さ。かつては俺を神童と呼ぶ奴もいたが今では嫌儲村でしがない下働き…おっと喋りすぎたか。50円玉は頂いていくぜ」
文「おい待ってくれ!ホイ卒なんて嘘だろ?」
(ヽ´ん`)「それじゃあな。縁があればどこかで会おう」
理「あ、ありがとうございました!またのご来店をお待ちしております!」

これが現実