ロシア、兵器生産拡大 ウクライナ攻撃激化も 米紙報道

米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は13日、ウクライナ侵攻を続けるロシアが、欧米の制裁を回避しながら兵器の生産を拡大していると報じた。米国や欧州、ウクライナの当局者によると、昨年2月の侵攻開始前の倍に当たる年間200万発の砲弾を製造。戦車の生産量も倍の200両だという。

ロシアの現在の砲弾生産量は西側諸国の7倍に上るとされ、ウクライナへの攻撃が今後数カ月で激化する可能性が高いとの見方がある。一方、生産量は消耗のペースに追いついておらず、北朝鮮から協力を得ようとしていると同紙は指摘した。

侵攻開始後、欧米の制裁によってロシアの兵器生産は約半年にわたり停滞した。しかし違法なネットワークを利用した密輸や、アルメニアやトルコといった第三国を経由する貿易網の構築により昨年末までに再び生産が加速したとされる。(共同)

https://www.sankei.com/article/20230914-VS7FO7MVTBPNBCFF26YLQHLKUU/