世界最大級のビジネス特化型SNS「リンクトイン(LinkedIn)」が現在、仕事以外の個人的な話も投稿する場になりつつある、と米経済誌「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」が伝えている。

日本では流行らないという声も聞かれるリンクトインだが、海外ではビジネス上のネットワーキングで必須のツールとして定着している。アカウントを作ったまま放置している、という人もこの記事から活用のヒントが得られるかもしれない。

安定した運用で「異例の躍進」

同誌によると、リンクトインはかつては、単に求職や仕事上での交流のために主に使われていたが、現在では「普通の人々が集まって自身の考えを投稿したいと思うサイトになりつつある」。そればかりか“クール”なSNSと見なされはじめている、という可能性もあるという。

同SNSの躍進ぶりを伝える事例として、2023年春にシェアされたコンテンツが2021年同期比で41%増加したというリンクトイン側の発表に同誌は言及。「こうした成長は、20年の歴史を持つSNSとしては異例」と記している。

こうした変化が起こった理由は何だろうか?

他の大手SNSのアルゴリズムや運営ルールの相次ぐ変更を、同誌は理由のひとつとして挙げている。たとえば、インスタグラムやフェイスブックではTikTokに対抗して短い動画に重点が置かれるようになり、X(旧ツイッター)でも認証ユーザー向けの課金モデルなどが導入された。一方、リンクトインはビジネスモデルが営業担当者やリクルーター向けのサブスクリプション販売に依存しているため、新しい機能が追加されてもアルゴリズムが劇的に調整されることはなく、運営も安定しているという。

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