アメリカ・シアトルで、パトカーにはねられて死亡した女性について、警察官が「彼女に大した価値はなかった」などと話していたことがわかり、調査が行われることになった。
当局の発表などによると、これは9月11日、アメリカ・ワシントン州のシアトル警察が公開した警察官着用のボディーカメラの映像。
笑いながら話してるが、一体何があったのだろうか。
シアトルの大学院生、ヤーナヴィ・カンドゥラさん(23)。
カンドゥラさんは2023年1月、横断歩道を歩いていたところ、時速119kmのスピードで交差点に進入してきたパトカーにはねられ死亡した。
地元紙メディアは、カンドゥラさんが30メートル以上跳ね飛ばされたと報じている。
問題となっているのは、通報を受けて事故に対応した警察官の音声。
同僚との電話の会話が、ボディーカメラに記録されていたのだ。
警察官の音声「でも彼女は死んでいる。小切手を書けばいい。1万1000ドル(およそ162万円)だ。26歳だった彼女に価値はない」
「彼女に大した価値はなかった」と、笑いながら話している。
地元メディアによると、この発言をした警察官は、「事件の交渉を任された弁護士が、支払いを最小限に抑えるために言うであろうことを模倣して、皮肉を込めて表現した」などと釈明しているという。
シアトル警察は、9月11日に警察官の発言が不適切だった疑いがあるとして調査を行っていると発表している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30819f0b1cdc8ee9b11cf20e12160a2bed70cb65