求めていない情報…タクシーの一方的宣伝テレビに「見せられ料」を貰おう 盛岡と八戸で「ホッ」と一息(夕刊フジ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c9503ada09d3d1f85ea659f54ffdd1f07fc8f68
(前略
タクシーに乗って「ホッ」と一息つきたい人や考えごとをしたい、という人は、あんな一方的な「音と映像」はどんどん消してしまっていいのだ。
タクシー会社、あるいはその系列グループによって、やりかたは違うが音量をはじめスイッチそのものを切ってしまっていいのだ。
モニターは会社によって操作システムはいろいろ違うから、その知識が必要だ。往々にしてタクシーの運転手はその方法を知らなかったりする。会社が宣伝会社と勝手に連携してやっていることで、放送宣伝料金はタクシー会社に入ってくるだけだから運転手は基本的にタッチしていない。そんなもののスイッチサービスまでやってらんねーよ。運転忙しいんだ、というところなのだろう。
東京にはいろんなタクシーが走っていて、いろんなシステムがある。ぼくは大手何社かの操作は知っているからすぐに対応できるが、まったく知らない会社のものはイチから取り組まなければならない。日本語と英語の記号が書かれていればまだ話は早いのだが、ときおり意地の悪いディスプレイがあって、取りくんでいるうちに、目的地に着いてしまっていたりする。まったく「こしゃく」なシステムだ。
ディスプレイを設置しているタクシー会社は、お客さんに「見て貰ったお礼」を一定パーセント引きなどにすべきではないのか。
■椎名誠(しいな・まこと) 1944年東京都生まれ。作家。著書多数。最新刊は、『机の上の動物園』(産業編集センター)、『おなかがすいたハラペコだ。C月夜にはねるフライパン』(新日本出版社)、『失踪願望。』(集英社)。『出てこい海のオバケたち』(新日本出版社)。公式インターネットミュージアム「椎名誠 旅する文学館」はhttps://www.shiina-tabi-bungakukan.com