
関西有数の海水浴場として知られる白良浜(しららはま)(和歌山県白浜町)の今シーズンの海水浴客数が昨年比32%減の19万7867人だったことが、町のまとめでわかった。
町は40万人を目標にしていたが、半分に満たなかった。新型コロナウイルス禍の令和2、3年を除けば、記録が残る昭和62年以降で最低。盆の時期と重なった台風の襲来や猛暑による外出控えが影響したほか、海水浴離れが進んでいることが背景にあるという。
白良浜は白い砂浜の美しさで知られ、京阪神からの多くの海水浴客でにぎわう。平成後期以降40万~60万人台だった海水浴客数は、コロナ禍で令和2、3年にそれぞれ15万1800人、17万1936人と落ち込み、やや回復した昨年も29万2945人だった。
今年は昨年と同じ5月3日~8月31日に海水浴場を開設し、「本州一早い海開き」とアピール。新型コロナの感染法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に移行して初めてのシーズンで、町はコロナ禍前の元年(40万6595人)と同程度の40万人を目標にしていた。
ところが、客足は伸び悩み、昨年より10万人近く減少。5~8月の各月とも昨年を下回り、例年最もにぎわう8月は昨年(16万4180人)の51%減となる7万9865人と大幅に落ち込んだ。1万人以上訪れた日は昨年の8日に対し1日だけだった。
町観光課の担当者は盆の時期に県内に接近・上陸した台風7号の影響に加え、猛暑で外出を控えたことや、レジャーの多様化に伴い海水浴離れが進んでいることが原因と説明。「台風はこれまで何回も来ているが、これほどの落ち込みは異例」という。
白浜町の臨海浦(りんかいうら)、江津良(えづら)両海水浴場も昨年より海水浴客が減少した。
一方、約20カ所のホテル・旅館で構成する白浜温泉旅館協同組合によると、7~8月の宿泊客数は昨年同期比7・2%増の22万8644人。宿泊客が海水浴ではなくほかのレジャーを楽しんだ可能性もある。
白良浜の海水浴客数は昭和の終わりから平成初めまで70万~80万人台を記録したもののその後減少。平成29~令和元年には40万人台に落ち、かねて海水浴離れが指摘されていた。
井澗(いたに)誠町長は白良浜の今年の海水浴客数について「想定外。少なくとも30万人はいくと思った」と驚き、「海水浴離れが背景にあり、海水浴客がこれ以上伸びない可能性がある。夏以外でも集客できるイベントや仕掛けを考えていかないといけない」と話した。(張https://news.livedoor.com/article/detail/25004226/