散歩中の60歳代の女性が猟犬にかまれ、全治半年の重傷を負った事件で、三重県警伊勢署は19日、飼い主の男(67)(度会町)を業務上過失傷害などの容疑で津地検伊勢支部に書類送検した。

 発表などによると、男は4月9日、度会町火打石の林道で、猟犬が通行人に危害を加える可能性があったにもかかわらず、5匹の猟犬を漫然と解き放った疑い。4匹が散歩中の女性を襲い、女性は両耳の一部を失ったほか、頭部の骨が見えるほどの重傷を負った。調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 男は事件直後、県伊勢保健所の聞き取り調査に「犬が狩猟の獲物と勘違いしたと思う」と説明していた。鳥獣保護法では、猟犬などを使って有害鳥獣を駆除する際は2人以上で行うことを条件としているが、男は1人で行っていた。

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