ジャニーズ事務所が社名変更など今後の運営方針を示してから一夜明けた20日、NHKの音楽バラエティー「ザ少年倶楽部」(BSプレミアム、BS4Kで金曜後6・0)が存続危機を迎えていることが分かった。ジャニーズJr.ら若手所属タレントが多数出演する番組で、故ジャニー喜多川元社長の性加害問題を受け、局内では現在検討中という。NHKは紅白歌合戦も控えており、対応が注目される。

ジャニーズJr.の〝育成番組〟の存続に、黄色信号がともった。

2000年4月に始まった「ザ少年倶楽部」は、Jr.を中心に所属タレントが多数出演する音楽バラエティー。ジャニー氏がほぼ毎回収録現場に顔を出して成長を見守っていた番組で、Jr.にとって数少ないレギュラーとあって、ファンからも高い支持を得ている。

関係者によると、NHKでは現在、24年度前期の番組編成について協議中。その中でも懸案事項に上がっているのが「ザ少年倶楽部」だ。

性加害問題が表面化して以降、同局には所属タレントの起用を見直すべきだとの声が寄せられていることに加え、〝ジャニーズ色〟が強い番組だけに厳しい意見も飛び交っているといい、音楽関係者は「結論は出ていないが、検討は続けているようだ」と話す。

NHKは、今月7日に行われた事務所の会見を受け、所属タレントの今後の起用について「事務所の人権を尊重する姿勢なども考慮して、検討したい」とコメントを発表。所属グループが多数出演している大みそかの紅白歌合戦のキャスティングだけでなく、来年3月で「ザ少年倶楽部」を終了させるか、NHKの決断に注目が集まっている。

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