4℃社長「SNSイメージから離れてジュエリー見て」名前隠した「匿名宝飾店」営業

9月8日、東京・原宿のキャットストリートに、期間限定のジュエリーショップ「匿名宝飾店」が現れた。あえてブランド名を隠して営業するジュエリーショップ。20日、そのブランド名が「4℃(ヨンドシー)」であることが公表された。なぜ「大手」が名前を隠して販売する必要があったのか。

「本日、9月8日にオープンした匿名宝飾店の正体が4℃であったことを発表いたします」

4℃を展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツの瀧口昭弘社長が発表した。

4℃は、1972年に生まれた日本のジュエリーブランド。中心価格帯は2~5万円程度で、若年層がターゲットだ。ウェブサイトによると、「数人の若者が原宿の道端で、手作りの銀細工を売り出したのが始まり」。昨年、50周年の節目を迎えた。

「匿名宝飾店は、ブランド名からではなく目の前のジュエリーを通して、 自分の指や肌の上でジュエリーを好きになってほしいというコンセプトのもと、4℃がオープンした期間限定のジュエリーショップです。

ブランドの名前を多くの人に知っていただいたこの50年で、今だからこそ、ブランド名によって蓄積されたイメージから離れ、今一度原点に帰ってジュエリーそのものを見てもらいたい、という思いでこの匿名宝飾店をオープンさせました」(瀧口社長)

匿名宝飾店はキャットストリートのBANK GALLERY(バンク ギャラリー)にある。もとはティファニーがコンセプトショップを展開していた場所だ。

3階まである店内には、4℃のジュエリーが趣向を凝らしてディスプレイされている。通常のジュエリーショップのようなガラスケースはなく、来場者は自由に試着ができる。

「ジュエリーショップにありがちな気疲れや緊張感から解放されて、ジュエリーと向き合う時間がもっと楽しく、 新しい店舗体験を提供したいという思いを込めております」(瀧口社長)

来場者は24日までの期間全体で2000人を見込んでいたが、19日までの時点で既に2倍の約4000人が訪れたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d684f1a2cc3e8dca5f696d387b110515743b4f07