イタリア南部のランペドゥーサ島では、ことしに入って地中海を船で渡って到着する移民の数が増えていて、特に今月中旬には、2日間で島の人口より多い7000人近くが到着しました。

ギニアやブルキナファソなどサハラ砂漠より南のサブ・サハラ地域から来た人が大半を占め、そのほとんどが北アフリカのチュニジアを経由して来たと見られます。

EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長は今月17日、イタリアのメローニ首相とともにランペドゥーサ島を訪れ現状を視察しました。

支援策には、EUの関係機関が、新たに到着した移民の登録などを行うイタリア当局への支援を強化することや、島の負担を軽減するため、ほかのEU加盟国に一部の人を引き取るよう促すこと、移民がもともといたアフリカ各国に働きかけて、帰国させる取り組みを強化することなどが盛り込まれています。

しかしフランスのダルマナン内相が19日、ランペドゥーサ島にいる移民を受け入れない考えを表明するなど、EUの足並みは乱れていて、支援策がどこまで実行されるのか不透明な状況です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230921/k10014202611000.html