「iPhone対Android」どちらがよいかを今さら比べるワケ、iPhone15やPixelでどうなる?

「iPhoneとAndroidはどちらが優れているのか」といった比較は長年取り上げられている話題だ。最近は同じOSを使い続けるユーザーが増え、iOSとAndroidのシェアは固定化しつつあるといわれている。しかし、iPhone 15シリーズで新たに「USB Type-C」に対応、グーグルのPixelシリーズも台頭する一方、スマホそのものの販売台数は二けた減の時代に突入するなど、スマホ市場は岐路に立たされている。iPhoneとAndroidの垣根が下がり、互いに移行しやすくなった中で、あえて「iPhone対Android」今選ぶならどちらなのであろうか。

モバイルOSは2大勢力の“寡占状態”に
黎明期には「Windows Mobile」や「Firefox OS」「Tizen」など、“第3のOS”と呼ばれるさまざまなプラットフォームが立ち上がっていたスマートフォン市場だが、その試みはいずれも失敗に終わり、現在はAndroidとiOSの寡占状態に陥っている。

例外的にファーウェイが「Harmony OS」を採用しているが、これは同社が米国の制裁を受け、グーグルのサービスが利用できないための代替措置。世界的に見て、2つのOSがシェアを二分している状況は変わっていない。

ただ、その2大勢力もシェアが固定化しつつある。AndroidからiPhoneに、またはiPhoneからAndroidに乗り換えるユーザーは限定的で、同じOSを使い続ける傾向は高い。

グーグル、アップルともに、プラットフォームを移行するためのツールを用意し、その利用を促すキャンペーンを展開しているものの、大きくは動いていないのが実態と言えるだろう。

公正取引委員会が2月に発表した『モバイルOS等に関する実態調査報告書』にも、そんな現状を反映したデータが挙げられている。

同調査では、直前に使用していたプラットフォームをたずねた設問があるが、iPhoneユーザーの88.1%がiOS、Androidユーザーの96.8%がAndroidと回答している。

AndroidからiPhoneに移るユーザーの比率は若干多いものの、2大プラットフォームの流動性は限りなく低いと言えそうだ。

この資料によると、ほとんどのユーザーが同じプラットフォームで機種変更していることが分かる。その比率はAndroidの方が高い。

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