駅弁「吉田屋」の食中毒、原因は県外から仕入れた米飯の管理不十分か…営業禁止処分に

青森県八戸市の駅弁製造販売会社「吉田屋」の弁当を食べた人が下痢や 嘔吐おうと などの症状を相次いで訴えた問題で、八戸市保健所は23日、弁当を原因とする食中毒と断定し、食品衛生法に基づき、同日から同社を営業禁止処分とした。

発表によると、23日までに食中毒と確認されたのは1都20県に住む10歳未満~90歳代の男女計270人。原因となったのは同社が15、16日に製造した「函館わっぱめし海鮮ミックス」「三陸産煮穴子めし」など10種類以上の弁当で、全国のスーパーなどで販売された。

症状を訴えた人や未開封の弁当からは、食中毒を引き起こす黄色ブドウ球菌やセレウス菌が検出された。

同社は23日、ホームページ上で謝罪するとともに、弁当製造の経緯を説明した。連休を前に受けた注文に対応するため、一部の弁当は県外の委託業者から仕入れた米飯を使ったが、その管理が不十分だった可能性があるとしている。

市保健所は今後、原因となった食材の調査などを進める。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230923-OYT1T50231/