国連による貧困率の定義がこれ

MDERを下回る累積確率がPoUとなる
https://i.imgur.com/ArNyx9D.jpg

分布は対数正規分布を用いる。
摂取カロリーの平均値(DEC)とその変動係数(CV)の2つのパラメータだけで完全に特徴付けられる。

つまりPoUはDECとCVとMDERだけで完全に決まるということ、この3つを考えると日本の貧困国認定の原因が分かるということになる

DEC
DEC値は食糧受給表(FBS)で報告された食事エネルギー供給量(DES)から推計される。
(https://www.fao.org/faostat/en/#data/FBS
2020年のデータだと日本のDECは185カ国中129位で2679kcal
(アメリカは世界1位で3926kcal、韓国は世界26位で3443kcal、ベトナムは世界79位で3005kcal、フィリピンは世界107位で2856kcal、北朝鮮は世界178位で2077kcal)
日本はシュリンクフレーションで遂にはベトナムやフィリピンよりも食糧供給量で劣ってしまった

CV (変動係数)
所得によるCV (CV|y)、必要量によるCV(CV|r)
この2つの幾何平均からCVが求まる
値が大きいほど摂取カロリーの格差が大きくなる

2021年のデータだと日本のCVは192カ国中183位で0.18
(アメリカは世界184位で0.17、韓国は世界139位で0.22、ベトナムは世界66位で0.29、フィリピンは世界78位で0.27、北朝鮮は世界84位で0.26)
日本の食糧格差はアメリカに次いで世界トップクラスで小さい

MDER
性・年齢・身体活動量を考慮した最低必要摂取カロリーの加重平均値
2021年のデータだと日本のMDERは193カ国中87位で1860kcal
(アメリカは世界7位で1960kcal、韓国は世界58位で1896kcal、ベトナムは世界135位で1784kcal、フィリピンは世界158位で1748kcal、北朝鮮は世界88位で1856kcal)
日本は老人の多さや体格の小ささが考慮されて米韓よりは低く設定されているものの
食事量が少ない児童幼児も少ないのでベトナムやフィリピンよりも高くなっている

https://unstats.un.org/sdgs/metadata/files/Metadata-02-01-01.pdf