女こそ、諦めが肝心だ。遊びにいきたいのにいけないとか、欲しいモノがあるのに買えない、お金が欲しいのに入ってこないなんて思わないことにしよう。マロニエの木々のあいまに、キラキラ水しぶきをたてて流れるセーヌ川の河岸に寝そべるパリジェンヌやパリジャンを見ていると、だれ一人として欲求不満な顔をしていない。C’est la vie(セ・ラ・ヴイ)それが人生なんだと諦める。諦めというと、志なかばで挫折するようなニュアンスにとれるが、そうではない。むしろ納得するといったほうがいいかもしれない。
遊びにいけないと思わないで、遊びにいかないと思えばいい。買えないと思わないで、手にとったモノをもう一度ながめて、やっぱり買わないことにする。気に入ったけれども買わないのは、プライス・カードにある値段が不本意なほど高いから。お金がなかったらないで、ないのだから仕方がないと諦める。ないからとだれかにいったところで、その人が無条件にお金をくれるわけはない。なければないでフランス人のようにC’est la vie(セ・ラ・ヴイ)それが人生さと思う。そのうちにいつの間にか、私たちの身辺から物質的な欠乏感から生まれるストレスは霧散していく。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f514edd2ef25f87a4968b746331476da3646d0a